大地震などが発生するとライフラインがストップします。そうなると水洗トイレが使えなくなります。
仮に水が使えても、上下水道の配管が破損していれば当然使えません。
汲み取り式トイレは使えますが、現在日本では下水道普及率が70%を超えていますので、全国で汲み取り式トイレは30%弱ほどしかありません。さらに、汲み取り式トイレは、定期的に汲み取りにきてもらえないと溢れてしまい使えなくなります。非常時には定期的に汲み取りに来てくれる保証はありません。
また、公園や避難所に設置される仮設トイレにも限界があります。
排泄行為はデリケートなプライベート行為ですから、十分に確保できないと精神的ストレスと共に肉体的にも影響がでて体調を崩すこともあります。特に女性の場合注意が必要です。
簡易トイレ・非常用トイレを準備する場合、以下の2つを用意するといいでしょう。
- 組立式の簡易トイレ
- 便器に設置する便袋
様々な事情で便器が使えない場合がありますので、組立式の簡易トイレを一つ用意しておくと安心です。
また、便器は使えても水が流せないという場合、便器にセットするだけで排泄できる便袋は是非用意しておきたいものです。
スーパーなどのポリ袋でも代用できます。その場合は凝固剤を別に用意し、排泄後凝固剤を使い固めるようにします。凝固剤は必需品です。
極力お金をかけないようにするためには、日頃スーパーなどで買い物して使用したポリ袋は捨てずに取っておくことをおすすめします。
また、水洗トイレが使えるけど水道が止まってしまう場合も想定できます。
そのため、風呂の湯船の水は流さないで残しておくようにしましょう。