津波が来たらまずは高台に避難する。これが基本の対策です。近所に高いビルがあればいいのですが、海岸沿いのほとんどの地域にはビルなど存在しません。
自然の高台に逃げるのがいちばんの近道といえるでしょう。
ところが近所に高台があるものの、上る経路がないとなると急いでは避難できません。
そのため、避難路が作られています。
津波は一刻を争う災害です。
避難するのも時間との勝負です。
対策を取る際にそのことを念頭においておけば、近所の高台に逃げるための避難路をいくつも設置しておきたいでしょう。
急勾配ではない、走って上れるような避難路が求められています。
迫ってくる波に追われながらの避難であれば、ドーム付きの避難路がおおいに助かります。
たとえ坂を上る最中に津波が押し寄せてきたとしても、波にさらわれずに逃げおおせる可能性が高まるからです。
対策はできるだけあらゆる状況を想定し、起きる可能性の高い危険から排除していくのが肝心です。