地震対策を考えたとき、ケータイとスマートフォンのどちらがいいのか。
少し前だったら迷うことなくケータイをおすすめしました。
何故なら、以前のスマートフォンには、防災を考える上で重要なワンセグやおサイフケータイ機能がなく、緊急地震速報にも対応していないものがほとんどだったからです。
さらに、画面が大きいため衝撃に弱いところがありました。
しかし、新機種からは続々と上記の機能・サービスが追加されているので、現時点ではケータイとスマートフォンのサービス・機能の格差はありません。
それどころか、ツイッター(Twitter)やスカイプ(Skype)などが使え、安否確認や情報収集に大きな力を発揮する多機能なスマートフォンのほうが優れています。
ただしスマートフォンは、アプリをインストールしたり、カスタマイズをしなければ十分な効果を発揮できませんので、機械が苦手な方には向かないでしょう。
一方のケータイは、購入後、難しい設定やアプリのインストールをする必要がなくすぐに使え、各キャリアのサービスが充実しているので、機械が苦手な方でもストレスなく使うことができます。
つまり、機械が苦手な方はケータイ、機械が得意方はスマートフォンを選ぶといいでしょう。
地震対策なら、防水・防塵・耐衝撃のタフネス機種が絶対条件です。
そういう意味で、現時点ではカシオ製のケータイ、スマートフォンが頭一つ抜けているでしょう。
G’zOne TYPE-X(au)
防災ケータイなら、カシオ計算機製G’zOne TYPE-Xがベスト。
何故このケータイが防災にベストなのか?
それは、IPX5/IPX8の防水性能、IP5Xの防塵性能、MIL規格準拠の耐衝撃性能を備えたタフネスケータイだからです。
MIL規格はアメリカ国防総省による性能規格で、G’zOne TYPE-XはMIL-STD-810G Method 516.6-Shockに準拠した耐衝撃テストにパスしているのです。
カメラは手ブレ補正対応の1295万画素CMOSカメラを搭載、Wi-Fi(無線LAN)機能も搭載していて「Wi-Fi WIN」にも対応している点も優れています。
唯一のマイナス点は、本体重量は約179gと少し重い点でしょう。
通常のケータイの約1.5倍程度に相当する容量1240mAhのバッテリーを搭載していて、従来モデルの約1.5倍の連続通話約390分、連続待受約390時間となっている点も、いざという災害時に力を発揮するモデルと言えます。
主な機能・サービスは、ワンセグ、おサイフケータイ、EZ・FM、EZニュースEX、赤外線通信、じぶん銀行、Wi-Fi WIN、緊急地震速報等。
ボディカラーはグリーン、レッド、ブラックの3種類。
まさに防災を目的に作られたケータイ。
それが「G’zOne TYPE-X」です。
G’zOne TYPE-X(au)
NTTドコモでもカシオ計算機製のタフネスケータイがあります。
それがN-03Cです。
弾性素材を用いたプロテクターをボディのコーナー部に配置する耐衝撃構造を取り入れ、米軍の製品調達規格であるMIL規格に準拠した耐衝撃試験をクリアしています。
防水性能はIPX5/IPX8に、防塵性能はIP5Xに準拠。電池カバーは回転式ロックノブ構造を採用し、microSDカードやSIMカードといった内部のパーツを水やほこりから守ります。
カメラは有効約810万画素のCMOSで、約0.5秒の「瞬速起動」や、撮影間隔が約0.6秒になる「クイックショット」など、N端末が得意とする“瞬撮”機能を搭載。シャッターチャンスを逃すことなく撮影できます。フォトライトやISO 25600相当の高感度撮影によって、暗い場所でも明るく撮影できます。
G’zOne TYPE-Xとの違いは、TYPE-Xは1,290万画素のカメラを搭載、N-03Cは連続待受時間が620時間とかなり長いところです。
もちろん、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、緊急地震速報などの、ケータイの標準機能はすべて備えています。
ボディカラーはBURTONとのコラボモデル、ホワイト、レッド、ブルー、ブラック。
防水、防塵性能に加え、弾性素材を用いたプロテクターをボディに配置し、アウトドアなどのアクティブなシーンでも安心して利用できる「N-03C」は、G’zOne TYPE-X同様、正に防災向きケータイと言えるでしょう。