万が一の災害発生時にでも、慌てず冷静に適切な対処を行うことができるように、学校や職場などでは、定期的に防災訓練が行なわれています。
しかし、その他の場所(自宅や居住地域など)での訓練の機会というのは非常に少ないのが現状です。
こうした背景もあり、実際に災害が起きて逃げるべき事態となっても、逃げるべきか否か迷った末に逃げ遅れてしまったというケースも報告されています。
今後は特に災害の多い地域を対象に地域の防災力を高めていくことが重要な課題となりそうです。
一方、実際に地域の防災力を高める手段として「図上型防災訓練(災害図上訓練)」があります。
これは、地図を用いて地域で大きな災害が発生する事態を想定し、想定される危険や必要な対策や連携などを参加者が出し合うというスタイルのリスクコミュニケーションであり、地域住民で行うことによって、地域の防災力を高めることができると言われています。