高い津波を防ぐ最初の対策は防波堤です。
もちろん普通以上の巨大な波がやってくれば防波堤も破壊されてしまいます。
しかし、そんな強力な波は何十年に一度という頻度に過ぎず、大抵の波は防波堤によって押しとどめられるのです。
防波堤で大切なのが高さと強さと力の分散です。
海がしけてくると波の高さは上昇してきます。
どんなに強い防波堤でも低いと簡単に波は越えて迫ってきてしまうのです。
海の満潮時の海面高さを基準として作られなければなりません。
津波対策として防波堤を作るのであれば、強さも求められます。
波の強さは並大抵ではありません。
その強さに打ち勝つだけの強度を持たせておきたいものです。
防波堤では波の力を打ち消す波消し効果も大切なのです。
テトラポッドや傾斜をつけた防波堤によって強力な波の破壊力が消されることにより、防波堤は持ちこたえることができるのです。
津波対策で作る防波堤は人間が安全なところへ避難する間、波を押しとどめておいてくれるのです。