液状化現象(えきじょうかげんしょう)とは、地震の際に地下水位の高い砂地盤が、振動により液体状になる現象をいいます。
容器に水を含んだ砂を入れ、その容器を強く揺すると、砂は下に沈み水が上部にたまってきます。
これがいわゆる「液状化現象」です。
発生する場所は砂丘地帯や三角州、港湾地域の埋め立て地などがほとんどですが、近年の研究では、旧河川跡や池跡や水田跡なども発生しやすい地質であることが分かってきています。
家の基礎が固い地盤まで届いていない場合は、液状化現象により、家が傾いたり倒壊する場合があります。
阪神大震災では、ポートアイランドや六甲アイランドなどの埋め立て地で液状化現象の被害が出ました。
新潟県中越地震では、小千谷市や長岡市、与板町、柏崎市など、水田や湖沼を埋め立てた箇所等で液状化現象の被害が見られました。
東日本大震災では、千葉県浦安市、千葉市美浜区、東京・お台場などの東京湾埋立地の一部などで液状化現象の被害が出たことは、記憶に新しいところです。